イメージと現実

少し前のこと。

体育の授業で持久走があり、はりきって走ったことで、足を痛めた真ん中さんのために、駅と家まで送迎していたときのことです。普段なら駅までの距離を歩く真ん中さんは、車で送迎してもらえることで、朝の時間に余裕が出来て、のんびり過ごしていたのですが、出かける間際になってから支度が間に合わず、その日はいつも以上に慌ただしく登校しました。

それから45分後のこと。

ふと見ると見覚えのあるコートがリビングに置いてありました。人は「まさか」「なんで」と疑いを感じたものには軽くパニックを起こしますね。そして私は見なかったことにしようかと考えました。(何て母親でしょう)でも外は大雪。帰りは日が暮れていることもあり、コートがないのは困りますよね。そこから(見なかったことにしようと考えた、悪魔の気持ちは押し込めて)真ん中さんの学校までコートを届けることにしました。

朝のラッシュの時間からは少し遅くに出発したものの、そんな時間に車で走ることがない道を走る為、混み具合も分からずハラハラしている私。学校近くに車を停車してコートを持って、(イメージはタタタタくらいの足音で、軽やかな走り方をしているつもりが)、実際はドタドタと必死な顔で走っていると、顔見知りの先生方が登校時の生徒を見守る為に、あちこちに立っていました。私の必死の形相に目を丸くした先生から、「どうされましたか?」と声を掛けていただき、子どもにコートを渡してもらえることとなりました。

たった数分のダッシュは、(数mの距離だったので体が温まったくらいのイメージでしたが)普段から運動不足の私にとって、息は切れるし動悸は止まらないし、いっきに疲労困憊となりました。まだ朝は始まったばかりなのに1日の終わりのような体調になり、走った後の「イメージ」と「実際の違い」を痛感した出来事でした。

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