みなさんは昨日の皆既月食をご覧になりましたか？澄んだ夜空に大きめの満月はとても綺麗でした。

私が最初に皆既月食を確認したのは１８時半頃でした。まだ欠け始めたところだったので、そこから15分毎に夜空を見上げては、月が欠けていくのを楽しみました。1時間後には月が赤銅色になり、とても神秘的でした。そして夜が明けるのが遅くなったこの時期では、今朝はいつも通りの月も見ることができて、私としてはたくさん月を見て楽しむことができ大満足でした。

今回は月食中に天王星が月に隠れるといった「天王星食」も観察ができて、「ダブル食」となりましたね。皆既月食中に惑星食が起きるのは、なんと！！442年ぶりの出来事でした。次に皆既月食と天王星食のダブル食が観察できるのは、約6800年後のことで、今回はまさに貴重な体験となりましたね。

先程来られた患者さんと、昨日の皆既月食の話をしていたところ、442年前のダブル食は戦国時代の頃となるため、今とは違った意味があったかもしれないと話をして盛り上がりました。赤銅色になった月を見て、当時の人々は、普段とは違う色に驚き、もしかしたら不吉な前触れと思っていたかもしれないと思うと、今では貴重な現象に感動したり、ワクワクしたりと真逆の感情になりましたね。次に起こる6800年後の人々は、いったい何を思って、月を見上げるのでしょうか。