ずっと調子が悪かった闊歩の自動ドア。
時折「ガタン」と大きな音が出ることもあって、施術へ来られる患者様には、来られた時と帰り際で驚かせてしまうこともありました。そのたびに先生が自動ドアの滑りをよくしようと、油をさして対応してくれていたのですが、それも一時的なことで、なかなか良くなりませんでした。
それはある日、突然にやってきました。
朝、いつも通り闊歩へ出勤した際、自動ドアが少し開いていました。先生が換気をしているのかと思っていたところ、どうやら前日の夜に、自動ドアが動かなくなったとのこと。その日から患者さんと私の戦いは始まりました。
まずは自動ドアに慣れている患者さんへ、手動に切り替わったことを伝えなくてはいけません。赤文字で、自動ドアが故障したことで、手動になったことを書き、張り紙を自動ドアの内側と外側へ貼りつけましたが、患者さんには、なかなか貼紙に気がついてもらえず、貼り位置がよくないのかも?と思い、貼り位置を変えてみたのですが気がついてもらえませんでした。
そこで施術へ来られた患者さんへ、どうしたらいいかと相談したところ、自動ドアの押す部分にも、張り紙を貼ったらどうかとアドバイスをいただきました。なるほど!と思った私は早速小さな紙で、手動ですと書いた紙を貼ってみたのですが、こちらもやっぱり気がついてもらえませんでした。結局自動ドアの押す部分を、何度か押す患者さんへ、内側から自動ドアを開けに行く日が続きましたが、数日経つと患者さんも慣れてきて、自動ドアを手動で開けてくれるようになりました。
患者さんへの開閉で感じたことは、自動ドアを手動で開閉すると、なぜか少しドアが重く感じました。自動なら軽く、手動なら重いと感じ感覚は、人の思い込みでしょうか、不思議な部分ですね。